住居用の不動産には、マンションと一戸建て(一軒家)の2つの種類がありますが、マイホームを購入するならどちらが良いのか悩みを抱えている人も多いのではないでしょうか。新築で購入するときには、いずれも最長35年の住宅ローンを組むことができるけれども、資産価値はマンションにあるのかそれとも一戸建てにあるのだろうか、メリットやデメリットにはどのようなことがあるのか、両者の違いはどこにあるのかなどいろいろな疑問から選択することへの悩みに繋がるケースは多いといえましょう。

不動産市場の中では、マンションも一戸建ても人気があり所在地によってはマンションや一戸建てのいずれかに人気が集まる傾向もあります。例えば、都市部などの交通の利便性の高い場所ともなると、高層マンションなどへの人気が集まりますし、都心部から少し離れた場所になって来ると閑静な住宅地には豪華な設備が充実している一戸建てに人気が集まるなどの違いもあるわけです。
両者の不動産における売り方の中には、マンションは区分所有権で一戸建ては土地すべての所有権などの違いがありますよね。区分所有権は、土地の持ち分を専有面積の割合で得ることができる権利です。そのため、土地の権利は持っているけれどもマンションでは所有者だけの権限で建て直しをすることができません。これに対して、一戸建ての場合は土地すべての権利を得ることができるわけですから、家が古くなってリフォームでは改善が難しいときなどは所有者の判断だけで建て直しを図ることができます。さらに、一戸建ての場合は建物は築年数で価値が下がることになるけれども、土地そのもの価値は大幅に下落する可能性は少ないため資産価値はマンションよりも高くなります。
マンションの価値というのは、主に設備などを含めた室内にあるので築年数が経過すると一戸建ての家と同じく低くなる傾向を持ちます。一見、マンションよりも一戸建ての方が良いのではないだろうか、このような考えにもなって来るかと思われますが、一戸建ての場合はマンションにはないメンテナンス費用が必要になるなどのデメリットも存在します。マンションの共有部分は毎月の修繕積立金からメンテナンス費用を賄うことになる、この修繕積立金は入居世帯すべてが納めているお金なので負担が少ないなどのメリットを持ちます。また、固定資産税もマンションと比べると一戸建ての方が税額が多くなる傾向があるなどの違いもあるなど、なかなかどちらにすべきか迷ってしまうケースは多いわけです。