引っ越し前の準備について
自身や配偶者の転勤、子供の進学やマイホーム購入などさまざまな理由で行われる引っ越しでは、事前準備の段階からやらなければならないことがたくさんあります。

引っ越しをすることを決意した場合に準備すべきことは新居か賃貸かで違いがありますが、どちらを選ぶにしても最初のステップは引っ越しをする時期を決めることです。転勤が理由であればどんなに遅くても新しい勤務先に出勤し始める日の少し前までに、進学が理由なら入学式や新年度最初の学期が始まる少し前までには引っ越しを完了させなければなりません。
時期をはっきりと決めれば、引っ越しの準備全体のスケジュールを決められるようになり、不動産物件を探す段階に移れるようになります。新居を建てる場合、用意できる費用の中でどんな住宅にしたいかを考えて、設計や工事を依頼する業者を決めたり、引っ越し先の地域で希望を叶えられるような土地を探します。建売住宅や賃貸住宅、分譲マンションに引っ越す場合は、購入と売却の時期を考えたり、間取りや共用部分の設備、交通アクセス、周辺環境などが物件選びで参考になります。失敗しないように、リサーチは念入りに行いましょう。
物件や施工業者を決定したら、必要な契約を結んで初期費用の払い込みを済ませます。新築の場合はほどなくして工事期間に突入し、竣工するまで待つことになります。この間に、依頼する引っ越し業者をある程度絞り込んでおいたり、現在住んでいる住宅の売却後の手続きについて調べておくと、完成後にスムーズに動くことができるでしょう。建売住宅や賃貸住宅、分譲マンションを新居とする場合は、鍵と必要書類を受け取れば引っ越しができる状態になるので、いくつかの運送会社に問い合わせて見積もりを依頼し、引っ越し作業を手伝ってもらう会社を決めます。業者を決定して正式に依頼をしたら、あとは引越し日に向けて荷物の整理を行うとともに、インフラや保険、車検証などの変更手続き、行政機関への届出をどんどん済ませていきます。新居でインターネット環境を整える場合は回線業者やプロバイダーに問い合わせて必要な手続きをとりましょう。
また、賃貸住宅に住んでいる場合は、引っ越しの時期を決めた段階ですみやかに管理者に問い合わせて、賃貸契約の解除を通告することを忘れてはいけません。通告が遅れると自動的に契約が更新されてしまい、余分に賃料を支払わなければならなくなる場合があります。連絡をしたときには、立ち退きをするにあたって必要な手続きがないかどうかも確認し、着実に実行に移せるようにしておきましょう。